作品作りに必要な粘土類を採取し、天日などに当てて乾燥。
水分が無くなった時点で細かく砕き、とけやすい大きさにします。
細かく砕いた土、粘土に水を加え、泥漿にします。均一に攪拌(かくはん)し、泥の中に混ざっている、木クズ、鉄分など、すべて取りのぞく作業をいたします。のち、過剰な水分を飛ばし、粘土状にします。
粘土を均一にする為、中の空気をすべて抜く為、ていねいに揉みます。この揉み方は、「菊もみ」とも言って、揉まれた粘土の姿が菊の花弁に似ているので、そう呼ばれます。
他に「たたきもみ」方法もあり、菊もみより簡単で、調度パンのクロワッサンの形にも似ています。
菊もみした粘土を、ロクロの上にのせ、製形を始めます。(たたきながら、形を決めていきます)
この状態が「土殺し」。物騒な言い方で呼ばれていますが、これは必要不可欠な作業なのです。力を込めて下から上へ、上から下へと3,4度くり返し、粘土のかたさを更に均一にいたします。
いよいよロクロによる壷の制作です。均一にした粘土を回転させつつ、中央にくぼみを入れていきます。
少しずつ、粘土を上の方へとひき上げます。
更に高く、ひき上げ、その時粘土の厚さも計算に入れておきます。そうしないと、焼上がりの形が変形するのです。
壷の制作ですので、、少しづつ丸味を増していきます。細心の注意で、デザイン通りの形に仕上げます。
「型おこし」
まず、土のかたまりを、デザインの通り忠実な形に仕上げ、それを原形型とします。
うすく延ばした粘土板、又はロクロ制形した皿、鉢を原形型にかぶせ、型とおりに抑えたあと取り出し、口辺りなど丁寧に仕上げていきます。
原形型は、主に皿類、鉢類など、複雑な形、紋様の作品を作る時にはとても便利です。ただ、原形型はしっかりと確実に作る必要があります。
ロクロで作り上げた作品、原形型で仕上げた作品を窯につめて、素焼きを行います。約800〜850度。
素焼きが終わったら、その目的に応じて、
青磁釉、白磁釉、鉄釉、辰砂釉など施して本窯焚き(ほんがまたき)を行います。
それぞれの釉薬は、微妙に、又、全く異なりますので、焼成にはたいへん緊張し、たえず、炎の状態、温度管理を行わなければなりません。
本窯焚きが終わって窯開けしたばかりの状態です。
還元焼成をした、青磁輪花鉢と白磁くみ出し碗、そして大皿です。
窯づめには炎の流れがスムーズにいき、かつ温度差が無いよう作品を積み上げてあります。
窯場の一角の棚です。素焼きを待つ作品。素焼きされ、本焚きを待つ作品。本焚きがおわった作品など、所せましと棚に積み上げてあります。
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